複数の反訳士

 裁判所に提出する証拠資料の反訳書を作成する過程で,その証拠資料の信頼性と完成度の高い反訳書は裁判の行方を大きく左右します。したがいまして,反訳精度向上には一つの音源を複数(2名~3名)の反訳士が検証しながら反訳し文字に起こします。

 第一反訳士と第二反訳士は音声データから証拠となる会話時間を(タイムコード)を1秒単位で,誰が,その時間に何を話したか。そして,・会話者・会話内容・会話位置連続行番号が反訳書として整えられ,ご依頼者に校正用反訳書として(ワード形式又は紙印刷紙印刷)で送付されます。

依頼者と反訳士で,さらに校正

 複数の反訳士の手を経て反訳され校正用反訳書は依頼者に送付されます。
依頼者は漢字,地名,土地言葉,方言,田舎なまり,地域言葉,俗語など,当事者だけが判断できる会話内容とテキスト文字を校正します。

「例」
① 氏名の場合
1. 「そうけ」さんを「宗家」と反訳 → 依頼者の校正結果は「笽」

2. 「あくつ」さんを「阿久津」と反訳 → 依頼者の校正結果は「圷」

② 地名の場合
3. 「いり中」を「伊里中」と反訳 → 依頼者の校正結果は「杁中」

③ 会話の場合
1. 「あぐばって」を「あぐばって」と反訳 → 依頼者は注釈で「しつこい」
2. 「きまげる」を「気を曲げる」と反訳 → 依頼者は注釈で「イライラする」
3. 「ばくせ」を「場癖」と反訳 → 依頼者は注釈で「悔しい」
4. 「あくしゃうつ」を「悪者打つ」と反訳 →  依頼者は注釈で「いらつく」
5. 「しらごっ」を「市らごっ」と反訳  → 依頼者は注釈で「嘘」


 上記の様に,依頼者の校正を反訳士は受取,再び音声データと聴合「創作,思い違い、思い入れ」などが無いかを確認します。

 その上で,疑問のヶ所が検知された場合,再び,依頼者に第二校正反訳書を再送付し再校正を依頼します。

 それぞれの方々は人生をかけて争っている裁判では,反訳書(証拠資料)の作成時間を簡単に仕上げてしまいますと,思わぬ方向に進んでしまうことが有るのが裁判なのです。


証拠資料の反訳書作成手順

●受付
反訳及び反訳書の作成依頼者の受付

●見積書提出
依頼内容を確認し見積と取引条件を送付

●発注
依頼者は見積条件確認後に発注

●支払い条件
見積書で取引条件を通知

●入金の告知
前払いの場合,入金確認を依頼者に通知

●機密保持契約書
依頼者が必要とする時は,秘密保持契約書の送付

●依頼者が捺印した機密保持契約受領

●反訳音源データの受理
依頼者から反訳音声データを指定の方法で受領

●反訳音声データ受領後の処理
依頼者から受取った音声データを裁判所提出用音声フォーマット44.1kHz/16bitに変換

●反訳書作成開始
音声データを反訳書作成システムに読込

●反訳業務の開始
第一反訳士が校正用反訳書の作成を開始(30分程度)で4日

●第一反訳士から第二反訳士へ
第一反訳士が作成した校正用反訳書を第二反訳士が再確認

●校正用反訳書の送付
第二,第三反訳士が確認した校正用反訳書を依頼者に校正依頼送付

●(赤文字)で校正
依頼者は(赤文字)で校正の後反訳士に返送

●第二,三反訳士が再確認
返送を受けた校正済み反訳書を反訳士が(赤文字)ヶ所を音声データ聴合

●完成品納品
第一,第二,第三反訳士及びご依頼者を含め,同一音声データを四名で確認,完成反訳書三式と音源CD三枚を納品。

●問題が有った場合
依頼者が(赤文字)校正した反訳のヶ所に齟齬が聞き取れた場合は,依頼者に再校正依頼。

●再び校正用反訳書の確認
反訳士,依頼者が再び校正確認後に反訳書式に整え完成品の納品

●預り品返却
反訳依頼時の預り品の返却。

●個人情報の除去
納品された裁判証拠資料の反訳書類がご依頼者が確認後,反訳書作成依頼時に預り品及び個人情報の完全削除。

●反訳書の作成依頼業務を終了とする。




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